低ダストブレーキパッドの鳴き止め

ブレーキを掛けるとキーと音が鳴る事を
ブレーキ鳴きと呼びます。

自転車でも良くなるあの音です。

輸入車のブレーキは効きは良いのですが、
ダストが凄く、洗ったばっかりのホイールでも
30分も走れば真っ黒になる車両が多いんです。。。

ホイールが汚れるのが気になる方にいつもお勧めしているのが、
低ダストタイプのブレーキパッド。

このブレーキパッドに変更すると、
国産車並みの
汚れ方になります。(劇的にホイールが汚れません。)

ただ、悪い点もあります。

ブレーキのタッチが変わる。(吸い付くような感じなくなる事がある)

ブレーキ鳴きが起こりやすくなる。

お客様にはその事を伝えいつも交換しているのですが、
稀にブレーキ鳴きを起こす車両も有ります。

今回のレンジローバーは全部のブレーキからキーと鳴きます。

鳴き止めの方法は、ブレーキパッドの面取り(角を落とす)して、
ローターからパッドが離れ易くする。

ブレーキパッドの背中の面に硬いシリコングリースを塗って
共振を抑える。

この作業をする度に音は消えるのですが、

直ぐに再発。

ここまで何度やっても消えないブレーキ鳴き。

仕方がないで済ませずに最後まで付き合ってみようと
色々調べて考えました。

ブレーキ鳴きを起こす原因は3つ。

ブレーキパッドの材質。

ブレーキローターとパッドの相性
ブレーキキャリパの戻り不良。

ディスクブレーキは構造上ブレーキパッドとローターは
常に接触している。

共振は必ず起こる。

って事を前提に考えると、共振を起こさないようにしようと
するより共振を最小限で殺せれば良いのでは?

硬いシリコングリースくらいじゃ殺せない。

調べると、そんな商品がありました。

共振を殺す

ブレーキパッドの背中に貼るシート。

作業を完了しお渡しすると、
リヤから少し音がするけど、
全然良くなったよ!っとちょっと嬉しいけど、
まだ何か対策はないか?

と考えていました。

後日入庫した時に、別件でエンジンルームを
じっくり眺めてると、ん??? 何かおかしい。。。

エンジンからブレーキブースターへ負圧を送るホースが
潰れてる。硬いホースも10年以上吸われすぎると潰れる。

初めて見ました。

現状でもブレーキの効きに違和感はないですが、
負圧が強くなれば、効きも強くなり、
ペダルを話した時の戻りも
速くなる?

ホースは純正で38000円!!!!そして生産終了。。。

ホースの径を測り、L字ジョイントなんか使い作成!

曲がった所に流速が上がり潰れてたのでその対策まで出来ました。

ブレーキに変化はないだろうけど、もしかしたら効きが良くなるのかな?

と思ってたら、

お客様から「ブレーキ鳴き完全に消えたよ!」

と嬉しい報告がありました。

ブレーキ鳴きに粘り勝ち!!!!

ブレーキのダストでお困りの方
低ダストタイプのブレーキパッドお勧めです!!!

田中でした。

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